MESSAGE
代表取締役社長
藤岡 実佐子
私たち帝國製薬は、開発と製造に特化したビジネスモデルをとってきたため、一般の皆様に広く名前は知られていません。
しかしながら、これまで多くの医薬品を世に送りだしてまいりました。
国内ではインドメタシン含有のパップ剤「カトレップパップ」、フェルビナク含有のパップ剤「セルタッチパップ」、海外からの導入品として、尋常性乾癬の治療薬「ドボネックス軟膏」、持続性癌疼痛治療剤の「モルヒネ硫酸塩徐放性カプセル」、「オキシコドン塩酸塩徐放性カプセル」、経皮吸収型製剤の「フェンタニルテープ剤」、癌疼痛治療剤の「メサペイン錠」、アレルギー性疾患治療剤の「ルパフィン錠」を、米国では帯状疱疹後神経痛治療薬の貼付剤でパップ剤としては米国初の医療用医薬品「LIDODERM」を開発し、国内のみならず世界各国の患者さまのQOL(Quality of life:生活の質)改善に大きく貢献してきました。
私たち帝國製薬は、「狭い分野であってもその分野における世界一を目指し、世界に冠たる企業となる。信用を重んじ、社会から尊敬される企業となる。個人の個性を尊重し、仕事に貴賎はないとの考えのもとに従業員が尊敬しあい、ひとりひとりが目を輝かせて働くことのできる企業となる。」を経営理念とし、これまで多くの製品とともに成長してきた製薬会社です。
これまで長年にわたって培ってきたパップ剤の技術をもとに、痛みと経皮吸収という切り口から、現在は二つの軸上での展開をはかっています。
一つの軸は、パップ剤による「経皮吸収技術」を、他の治療領域に応用することです。これは、経口投与の製品を、主薬の性質・体内動態などにより、新しい投与経路(経皮吸収)の製品とすることで、より安全性の高い、また、体内での薬物持続性を高めるなど、より効率的に利用できるようになることもあります。私たちは経皮吸収技術の専門集団として幅広い応用をめざしています。
もう一つの軸は、「人類の痛みからの解放」をスローガンとした痛み全般に対する取り組みです。持続性癌疼痛治療剤としてテープ剤に加え、カプセル剤・錠剤を発売し、疼痛治療に対する剤形を増やしています。また、これらの医療用麻薬を取り扱える製薬メーカーは、国内はもとより世界的にも限られています。
また、国内外の患者さまのアンメットニーズに対応するため、積極的な導入・導出にも力を注いでいます。
私たちは、常に、何事に対しても、可能性がある限りチャレンジすることを忘れず、スピード感を心掛け、目標を高くもち、計画を立て、いつも笑顔で前向きに、次のステップに進んでいけるように全力を挙げていくことを、心がけています。
皆さん、次の時代を担う製品を、私たちと一緒に作っていきましょう。