開発中の製剤を分析し、品質を保証
製剤中の不純物や有効成分の含量の測定、貼付剤特有である粘着力の評価、など様々な試験を行い、製剤グループの方が作った試作品はもちろん、臨床試験の際に投与する試験薬の安定性を確認する仕事です。
世に出す薬の有効期間を安定性試験結果に基づいて設定したり、事前に分析で安定性を確認することで、品質が保証された試験薬で患者さんに臨床試験してもらっています。
1日の仕事の流れ
-
8:30
出社
メールチェック
前日の試験の結果の確認 - 9:00 分析グループの朝会
- 9:30
実験
SDさんと今日の実験スケジュールの確認
(SD:試験責任者) - 12:00 昼食 同期と食堂で昼食
- 13:00 実験
- 16:00
デスクワーク
前日の試験の結果をデータ化
試薬の発注 - 17:00
翌日の準備
翌日の試験の確認
器具の片づけ - 17:30 退社
初めて担当した新薬の承認を得たときは喜びを感じました
入社したときから担当しており、新薬として試験法の開発から申請まで分析がかかわる業務のすべてに関わることができました。
特に試験法を一から開発することが大変でした。検討期間も短く、初めてのことばかりで上司や先輩はもちろん他部署の方々にも知識を得ながら、試験法を開発できたときは達成感がありましたね。すごく苦労もしましたが、勉強になり貴重な経験をさせてもらったと思います。
実際に製造の方から商品を見せていただいたときは感動しました。
垣根のない社内の雰囲気が魅力
インターンシップに参加したときに、社内の雰囲気と社員の感じが良かったことがなによりも印象的でした。大学院の研究室では植物遺伝学を専攻していたため、製薬会社とは違う分野でしたが、分析機器を実験で多く使用していたこともあり、それらを使った仕事に就きたいと考えていました。
実際入社した後は、分析グループに配属され、自分の希望した分析機器を用いた業務をやらせてもらっています。
また、インターンシップの時に感じた社内の雰囲気の良さは今も変わらず、年齢、職種関係なくざっくばらんに質問しやすい環境にあります。
これから目指していきたいこと
これまでの3年間は一から勉強し、試験法を開発することで精一杯でした。4年目からは、これまでの自分で得てきた知識を困っている後輩に伝えていき、新人教育にも携わっていきたいと思っています。
また、技術者としての目標は、以前よりも医薬品に求められる安全性が厳しくなっています。
分析グループで使っている分析機器では測定が不十分で、動態グループの方が使っている高感度の分析機器が必要になってきました。現在、その機器を使える人が分析グループでは私だけなので、スキルを磨き、分析グループの役に立てるようになりたいです。