殺鼠剤
殺鼠剤 Q&A
- 殺鼠剤を使用する際、薬剤を袋から出す必要がありますか?
- ネズミは鋭い上下2本の前歯で袋を噛み破って薬剤を食べますので、本品を袋のまま置いていただければ結構です。
まれに、ネズミが本剤を食べない場合がありますが、その場合には、中味をお皿などに出して、蜂蜜を少量加えて混ぜるか、サラダ油と砂糖を少量ずつ加えて混ぜるとよく食べます。
ネズミのエサとなる、家の中の食品類、食材、お菓子類、残飯などをプラスチック製の容器に片付けてこれらを食べさせないようにしてください(やはり、薬剤以外の食べ物があるとそちらを食べて薬剤を食べない場合が起こってきます)。
- 2~10g?
- ネズミの足音など気配がしたら、本品1袋 (10g) をネズミの足音がする場所やその付近に1袋ずつ配置してください。そして、できれば毎日見回ってネズミが食べて減った分だけ足してください。
- 朝残った薬餌を回収しなければならない理由は?
- お年寄りの方や幼児がご家庭にいらっしゃって、誤って薬餌を食べる事故が起こることを防ぐためです。
そのようなご心配がない場合は薬餌を回収しなくても構いません。
- 回収できなかった薬餌は有毒成分を発し危険ですか?
- 薬餌の成分はワルファリンといいます。ワルファリンは日本薬局方にワルファリンカリウムとして収載され、血栓塞栓症の治療及び予防に使われています。その量は体重50kgの大人の場合、初回量で本品20g~50gに相当する量、維持量で1~5gに相当する量です。
もし仮に本品5袋を体重50kgの大人が食べても病院での治療量の範囲内ですので、大事には至りません。
また、ワルファリンは室温では蒸散しませんので、回収できなかった薬餌を放置してあるだけではまったく身体に有害作用を及ぼしません。
- どこでネズミが死ぬか?
- 薬餌を食べたネズミは内出血を起こし、徐々に目が見えにくくなりますので、光を求めて明るいところへ出ていきます。100%とはいえませんが、屋外へ出て行って死ぬと考えられております。
- 田畑で使えるか?
- 本品はご家庭用としてつくられております。
田畑で使えないことはありませんが、濡れる場所には設置しないでください。露が降りるなどして濡れますと、薬の成分が流れたり、水でふやけたりして使えなくなりますので、注意が必要です(ドブネズミには効果は期待できません)。
- 使用期限は?
- ポリ袋が未開封の場合は、製造後3年です。
ポリ袋を開封したものは、開封後1ヶ月です(開封後のものは、特に湿気を帯びない状態で保管ください)。
- 誤って人が食べたときの対処は?
- 1袋 (10g) ぐらい (和紙の袋入りのもの) を誤食しても大丈夫ですし、なめた程度ならまったく心配ありません。
人について、体重1kgあたり、0.5g以上食べているようであれば病院 (内科) へ行ってください。
《例》体重10kgの幼児が誤食した場合
10kg×0.5g/kg=5g以上 (1/2袋) で病院 (内科) へ行ってください。
誤食量の多少にかかわらず、歯肉出血、鼻出血、皮下出血、血尿、血便などが出ていれば、病院 (内科) へ行ってください。