パップ剤 Q&A
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患部の状態に合わせて使い分けされるようお勧めします。
水や氷で冷やした方が気持ちよい場合や打撲直後の患部が熱をもった症状(急性症状)の場合は、冷感タイプのご使用をお勧めします。温感タイプを使用するとその配合成分の刺激により、さらに痛みが増すことが考えられます。
過去に打撲した部分が痛む(慢性症状)場合は、お風呂等で温め、血行を促進させた方が気持ちよいと感じることがあります。このような場合には温感タイプをお勧めします。
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パップ剤には吸水ポリマーが含まれています。貼付したまま入浴すると水分を吸収して膨潤し、やがてドロドロに溶けたようになってきます。これは不快なだけではなく、有効成分が吸水ポリマーと共に溶け出してしまいます。
また、特に温感タイプについては、温感を感じさせる成分により、たとえぬるま湯でも痛みを感じることがあるからです。入浴の1時間前には剥がし、入浴後30分位して付し直してください。
(浴槽内でパップ剤が剥がれますと、排水口のつまりの原因にもなりますので、ご注意ください。)
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パップ剤の薬剤面を少し舐めたくらいであれば、うがいをさせるなどの処置を行い、様子を見てください。
乳幼児がしゃぶったり、少しずつ噛みちぎって飲み込んだ場合は、いずれの場合でも、異常が見られた時には医療機関(ペットの場合は動物病院)を受診してください。
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基本的な構成はよく似ていますがパップ剤は鎮痛・消炎に効果を示す有効成分が含まれていますので、打ち身、捻挫、肩こり等に効果があります。冷却シートには有効成分が含まれていません。
冷却シートは、粘着層(膏体)に含まれた水分による冷却と清涼成分による心地よい冷感で、熱のある部分を冷やし、リフレッシュ時にご使用いただくシートです。なお、打ち身・捻挫等の患部の腫れ(熱をもっている場合)に対して冷却する場合に用いることができます。
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患者さんの体質や体調、使用状況により、かぶれが起こることがあります。連続してご使用される場合には、次に貼るまでに半日程度間を空けるなどして患部を休めたり、貼付部位を少しずらすなどしてご使用ください。
特に皮膚の弱い方(絆創膏などでかぶれたことのある方)は、使用上の注意をよくお読みになり、医師又は薬剤師にご相談いただきご使用ください。
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たとえ同じものでも保管状態や皮膚の状態により、まれに使用感が異なるように思える場合があります。
未開封の製品と開封後しばらく月日の経過した製品では膏体層に含まれる有効成分や水分の割合が、異なってくることが考えられます。特に開封口のチャック等による再封が不十分であったり、日の当たる窓辺などで保管されていたりすることで水分が揮散してしまいます。開封後はしっかりと封を閉じてください。さらに、季節の変わり目などの環境状態や患者さんの体調などにより皮膚の感じ方が異なり、冷却感・温熱感の感じ方が異なってくることも考えられます。
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開封後はたとえチャック等で封をしていても、微量ながら膏体層が乾燥していきます。膏体中の有効成分や水分が揮散して、効果が乏しくなったり、粘着力が低下したりする可能性があります。この度合いは、保管状態により異なりますが、目安として開封後1ヶ月以内でのご使用をお勧めします。
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パップ剤は皮膚にしっかり貼付することで、その効果を発揮する医薬品です。そのため、使用の際にはきちんと貼れるように、皮膚表面の汗や汚れなどをきれいに拭き取り、患部を清潔にして貼付してください。また、傷のある皮膚や、目の周囲、粘膜等には貼らないようにしてください。
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パップ剤は開封した後には開封口をしっかり閉め、直射日光が当たる場所や高温・多湿な場所を避けて保管してください。